バリアブルプリントを使う

バリアブルプリントについて

準備するデータについて

バリアブルプリントを設定する

バリアブルプリントを実行する

バリアブルプリントの設定を解除する

バリアブルプリントについて

バリアブルプリント機能とは、表形式のデータを使用して、ポスター内の文字列などを自動的に置き換えて印刷する機能です。

例えば、電話番号を自動的に置き換えたい場合、電話番号の表データをあらかじめ準備しておき、PosterArtistで簡単な設定を行うだけで、表データに従って電話番号を自動的に置き換えたポスターが印刷されます。

文字列だけでなく、画像を自動的に置き換えたり、環境光設定を変更することもできます。表データに画像ファイルのパス名や環境光設定名を入力しておけば、表データに従って自動的に画像を置き換えたり、掲示する環境に合わせたポスターを印刷することができます。
環境光設定については、「環境光設定について」を参照してください。

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準備するデータについて

バリアブルプリントで使用できる表データのファイル形式は、Excel形式(.xls、.xlsx、.xlsm、.xlsb)と CSV形式(.csv)です。

ここでは、バリアブルプリントで使用する表データの説明をします。

①フィールド名
表データの1行目には、分類を示すフィールド名を入力します。

フィールド名は最大32文字まで入力できます。

フィールド名を空にしたり数字のみの名称にしないようにしてください。フィールド名に空のセルがあると、意図しないセルがフィールド名として認識されることがあります。

②レコード
表データの2行目以降には、実際に置き換える文字データを入力します。画像を置き換える場合は、置き換える画像がある絶対パス名を入力します。環境光の設定を変える場合は、環境光設定名を入力します。

環境光設定名は[環境光設定の一覧]ダイアログボックスで確認することができます。詳細については、「環境光設定を管理する」を参照してください。

PosterArtistでは500行までのレコードを扱えます。500行を超えるレコードを読み込んだ場合、501行目以降のレコードは無視されます。

行や列の結合を行ったExcelデータをバリアブルプリントの表データとして利用しないでください。バリアブルデータの置換処理が期待通りに行われません。

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バリアブルプリントを設定する

ここでは、以下の表データを利用して文字や画像を自動的に置き換えたり、環境光設定を変更する場合を例に、バリアブルプリントの設定手順を説明します。

1. タスクから[編集]-[バリアブル]を選択します。
バリアブル]の設定パネルが表示されます。

2. [データベースに接続する]をクリックします。
データベースを開く]ダイアログボックスが開きます。

3. ファイルの場所を選択します。

4. 表データのファイルを選択し、[開く]をクリックします。
表データが読み込まれると、バリアブルプリント機能が有効になります。
また、読み込んだ表データのフィールド名が[フィールド名]の一覧に登録されます。

5. ポスター上で置き換えたい文字列を選択します。

画像に置き換える場合は、ポスター上の画像を選択します。

6. [フィールド名]の一覧から、置き換えたい文字列のフィールド名を選択します。
文字列が表データとリンクし、のアイコンが付きます。
リンクを解除する場合は、 [フィールド名]から[未選択]を選択します。

画像に置き換える場合は、画像のパス名が記述されているフィールド名を選択します。
画像が見つからない場合は、 に置き換わります。

7. 選択したテキストボックスに対する各レコードの文字列の位置を揃えたい場合は、[テキストの寄せ方向]を設定します。横書きの場合は左/中央/右のいずれかを、縦書きの場合は上/中央/下のいずれかを設定します。

8. 文字列に書式を指定する場合、[テキストの書式]に以下のように入力します。

%[1][2][3][4]

[1]

-

左詰めにします。

+

0以上の数の場合、+を付けます。 例)500 → +500

,

桁区切りにします。 例)1600 → 1,600

[2]

0以上100以下

出力する最小文字数を指定します。
例えば「10」と設定した場合、文字列が「abc」(3文字)、「abcdefghij」(10文字)のどちらの場合でも、出力する最小文字数は10文字分となります。

[3]

0以上100以下

[4]が整数値(d)の場合は、最小桁数を指定します。
[4]が実数値(f)の場合は、小数点以下の桁数を指定します。
必ず「.2」などのように、「.」(ピリオド)をつけて入力してください。
例)「.3」と入力した場合、5 → 005(整数値)、500 → 500.000(実数値)

[4]

s

文字列として扱います。

d

整数値として扱います。

f

実数値として扱います。

例)「%+.2f」と入力した場合

表データ

置き換え後

500

+500.00

1600

+1600.00

25600

+25600.00

[1][2][3]は省略することができます。

また、「%[1][2][3][4]」の前後に任意の文字列を入れることもできます。
以下のように入力します。

[任意の文字列] %[1][2][3][4] [任意の文字列]

例)任意の文字列「\」を数値の前に入れたい場合

書式文字列

表データ

置き換え後

\%,d

1600

\1,600

9. 環境光設定をする場合は、[環境光の設定を行う]チェックボックスをオンにし、[環境光フィールド指定]の一覧から、環境光設定名が記述されているフィールド名を選択します。

10. 使用するデータを限定したり、部数を設定する場合は、[レコード選択]をクリックし、[レコード選択]ダイアログボックスを開きます。最初はすべてのデータが印刷対象として選択されています。

データを印刷対象から外す場合
データの[印刷]チェックボックスをオフにします。

部数を設定する場合
部数を設定したいレコードのコピー部数をダブルクリックします。コピー部数のテキストボックスに数値を直接入力するか、右側の[][]をクリックして値を増減します。

11. [OK]をクリックします。
レコード選択]ダイアログボックスが閉じます。

12. [表示レコード番号]の[<][>]をクリックし、レコードごとに文字列や画像が置き換えられていることを確認します。

表データの文字に置き換えても、ポスター上のフォントや文字の色などの設定は変更されません。

文字列は、ポスター内の文字列の先頭の文字のスタイルを用いて置き換えられます。

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バリアブルプリントを実行する

バリアブルプリントを実行する場合は、以下の手順で行います。

1. 印刷を始める前にバリアブルプリントの設定をしておきます。
バリアブルプリントを設定する方法については、「バリアブルプリントを設定する」を参照してください。

2. タスクから[印刷]を選択します。
印刷]の設定パネルが表示されます。

3. 環境光設定をしている場合は、[印刷品質]の一覧から、[きれい]または[最高]を選択します。

4. [レコード印刷]をクリックします。
印刷が実行され、[印刷状態]ダイアログボックスが表示されます。
印刷状態]ダイアログボックスまたはPosterArtistのステータスバーで、印刷状態を確認できます。

現在、画面に表示しているデータだけを印刷する場合は、[現在のレコードのみ]チェックボックスをオンにして、[レコード印刷]をクリックします。

5. 印刷を中止する場合は、[印刷状態]ダイアログボックスで、[印刷を中止する]をクリックします。

バリアブルプリントを設定している状態でも、裁断トンボを付けて印刷したり、フチなしで印刷することができます。詳細については、「サイズや用紙の設定をする」を参照してください。

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バリアブルプリントの設定を解除する

1. タスクから[編集]-[バリアブル]を選択します。
バリアブル]の設定パネルが表示されます。

2. [接続を解除する]をクリックし、データベースとの接続を解除します。
データベースとの接続を解除すると、バリアブルプリントの設定が無効になります。

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