カラーキャリブレーションに使用できる用紙
カラーキャリブレーションには、用紙共通キャリブレーションと用紙個別キャリブレーションの2つの調整タイプがあり、カラーキャリブレーション実行時にいずれか一方が選択されます。
選択される調整タイプは、カラーキャリブレーションを実行する用紙種類によって決まります。
用紙共通キャリブレーション
用紙共通キャリブレーションは、用紙の種類ごとにカラーキャリブレーションを実行する必要がないので、短時間で容易に複数の用紙種類を運用できるという特長があります。
用紙共通キャリブレーションに分類される用紙でカラーキャリブレーションが実行されると、用紙共通キャリブレーションが実行された用紙種類に対して、専用のキャリブレーション調整値が設定されます。
さらに、カラーキャリブレーションが実行されていない、すべての用紙種類のすべての印刷品位に対しても、キャリブレーション調整値が設定されます。
参考
- カラーキャリブレーションが一度でも実行されていて、専用のキャリブレーション調整値が設定されている用紙種類に対しては、キャリブレーション調整値の上書きは実行されません。
例:用紙種類A(調整タイプ:共通)でキャリブレーションを実行した場合
用紙種類Aおよび専用のキャリブレーション調整値が設定されていない用紙種類Bに対してキャリブレーション調整値が設定されます。
B:専用のキャリブレーション調整値が設定されていない用紙種類
C:専用のキャリブレーション調整値が設定されている用紙種類
用紙個別キャリブレーション
用紙個別キャリブレーションに分類される種類の用紙でカラーキャリブレーションが実行されると、カラーキャリブレーションが実行された用紙種類に対してのみキャリブレーション調整値が設定されます。
参考
- 用紙個別キャリブレーションに分類される用紙を使用する場合でも、カラーキャリブレーションが一度も実行されておらず、専用のキャリブレーション調整値を持たない用紙種類は、用紙共通キャリブレーションが実行されるとキャリブレーション調整値が上書きされます。
例:用紙種類D(調整タイプ:個別)でキャリブレーションを実行した場合
用紙種類Dのみキャリブレーション調整値が設定されます。
E:D以外の用紙種類
用紙の種類と調整タイプ
用紙の名称 <型番> | カラーキャリブレーションの調整タイプ |
---|---|
キヤノン写真用紙・光沢 プロ [プラチナグレード] <PT-201> | 用紙共通キャリブレーション |
キヤノン写真用紙・微粒面光沢 ラスター <LU-101> | |
キヤノン写真用紙・プレミアムマット <PM-101> | |
プレミアムファインアート・スムース <FA-SM1> | |
キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド <GL-101> | 用紙個別キャリブレーション |
キヤノン写真用紙・絹目調 <SG-201> | |
マットフォトペーパー <MP-101> |
* 上記以外の用紙をご使用の場合は、用紙共通キャリブレーションの用紙でカラーキャリブレーションを行うことで、ご使用の用紙に対してキャリブレーション調整値を設定することができます。
使用できる用紙のサイズ
カラーキャリブレーションに使用できる用紙のサイズは以下のとおりです。
- 未使用のA4、A2、レター、17 x 22サイズの用紙
プリンターに登録されている用紙情報を確認するには
プリンターで用紙情報を印刷する場合は、ホーム画面から[各種設定]→[本体設定]→[用紙関連の設定]→[用紙の詳細設定を印刷]の順に選んでください。
以下のように表示されます。
項目名 | 内容 |
---|---|
Calibration Exec. |
カラーキャリブレーションが実行できる用紙かどうかと調整タイプが以下のように表示されます。 OK(Common):用紙共通キャリブレーションが実行できます。 OK(Unique):用紙個別キャリブレーションが実行できます。 N/A:カラーキャリブレーションを実行できません。 |
Calibration Adj. Value | キャリブレーションの適用情報(カラーキャリブレーションを実行した日時と用紙名称)が表示されます。 |
Calibration advisability | カラーキャリブレーションの実行推奨度が10%間隔(0~100%)で表示されます。 |