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インクの種類

インクジェットプリンターのインクには、顔料インクと染料インクの2種類があります。

プリンターによって、使用できるインクの種類は異なり、キヤノン製のプリンターでも、顔料インクを採用している機種と、染料インクを採用している機種があります。

顔料インクと染料インク

  • 顔料インク

    顔料は水に溶けない粒子状の色材で、インクの粒子が紙の表面に残ります。そのため水に溶けず、濡れてもにじみを抑えられます。また、印刷直後から色が安定し、環境の影響を受けにくく、印刷物の保存安定性に優れています。しかし、表面をこするとインクがはがれることがあるので、取り扱いには注意が必要です。

  • 染料インク

    染料は水に溶ける色材で、インク中の水とともにインクが紙の内部に浸透します。用紙表面にインクの凹凸ができず、顔料インクより鮮やかな印刷結果が得られます。しかし、使用する用紙によっては、濡らすと紙に浸透しているインクと水が混じり、にじむことがあります。

    顔料インク 染料インク

顔料インク・染料インクの特徴

顔料インク 染料インク
長所
  • 印刷直後から色が安定する
  • 印刷物の保存安定性がよい
  • 鮮やかな色調を表現できる
  • 用紙の光沢を生かせる
短所
  • インクがはがれることがある
  • 染料に比べ、光沢紙に印刷した場合、光沢にムラがある
  • 濡れるとにじむことがある
  • 顔料に比べ、印刷物の保存安定性に欠けるものがある