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ICCプロファイルを使用した印刷

Print Studio Proでは、簡単にICCプロファイルを指定して印刷できます。
ICCプロファイルを使用することで、プリンターの色空間を有効活用し、より広い色域で印刷できるようになります。また、使用する用紙に適した印刷が行われるので、きれいな印刷結果を得ることができます。

ICCプロファイルは用紙ごとに用意されているので、使用する用紙に合わせてICCプロファイルを指定する必要がありますが、キヤノン純正紙をご使用の場合は、自動でICCプロファイルが設定されます。他社製の用紙をご使用の場合は、使用する用紙のICCプロファイルをPrint Studio Proで指定してください。またご使用のプリンターによっては、ICCプロファイルをダウンロードおよびインストールする必要があります。詳細については、「印刷用ICCプロファイルの入手方法およびインストール方法」を参照してください。

マッチング方法

ICCプロファイルを使用して印刷するときは、選択するマッチング方法によって印刷結果が異なります。目的に合わせてマッチング方法を選んでください。

  • 知覚的

    プリンターで再現できる色空間を有効に活用して印刷します。
    また、モニターに表示されているデータの特性が正しく反映されるので、モニターの表示に近い印象で印刷したい場合に選びます。詳細は、「モニターの表示に近い印象で印刷」を参照してください。

  • 彩度

    知覚的]に比べ、より鮮やかに画像を再現します。

  • 相対的な色域を維持

    画像データをプリンターの色空間に変換したときに、画像データとプリンター共通の色域で色再現が近似するように画像データを変換します。画像データが本来持っている色に近づけて印刷したい場合に選びます。

    また、キヤノン インクジェットプリンター PROシリーズをご使用の場合、[相対的な色域を維持]を選んで印刷すると、どの機種でも近似した印刷結果を得ることができます。ほかのキヤノン インクジェットプリンター PROシリーズで印刷した結果に近い色あいで印刷したい場合に選んでください。

ICCプロファイルの詳細は、「ICCプロファイルを使用したカラーマネジメント」を参照してください。

操作手順の詳細は、Print Studio Proガイドを参照してください。

モニターで印刷時の色あいを確認

ICCプロファイルを使用して印刷する場合、使用する用紙によっては、モニターで表示されている色あいと印刷結果が異なった印象になることがあります。Print Studio Proのソフトプルーフ機能を使用すると、使用する用紙が考慮され、印刷結果に近い色あいでモニターに表示されるので、色を微調整したい時に便利です。

※本機能に対応している用紙を選んでいる場合のみ使用できます。

Print Studio Proで印刷する画像、用紙の種類およびICCプロファイルを設定し、[ソフトプルーフを有効にする]にチェックマークを付けてください。

キヤノン推奨 モニター設定と環境光

この機能を使用する場合は、モニターや環境光を次のように設定することをお勧めします。

  • モニター

    色温度:D50(5000 K)

    輝度:100~120 cd/m2

    ガンマ:2.2

  • 環境光

    D50の色評価用蛍光灯(色温度5000 K、高演色性)

    印刷物を見るときの明るさ:500 lx ± 125 lx

操作手順の詳細は、Print Studio Proガイドを参照してください。

ヒント

カラーマネジメントモジュール(CMM)について

モニターやプリンターなど、各機器のプロファイルを使用して、その色変換を行うコンポーネントを、カラーマネジメントモジュール(CMM)といいます。
Print Studio Proでカラーマネジメントモジュール(CMM)を切り替えるには、設定エリア(カラーマネジメント)の[カラー変換方式]で使用したいカラーマネジメントモジュール(CMM)を選びます。

*[カラー変換方式]は、[カラーモード]で[ICCプロファイルを使う]を選んでいる場合のみ設定できます。
Photoshopなど、アドビ システムズ社の製品から直接印刷するときと同じ色あいで印刷したいときは、[Adobe CMM]を選びます。Adobe CMM]は、Windowsの32-bit版のOSをご使用の場合のみ選べます。

  • Adobe CMM]を使用するには、「Adobe Color Management Module (CMM)」のインストールが必要です。アドビ システムズ社のホームページからダウンロードしてください。使用できる環境が限られていますので、詳細は、アドビ システムズ社のホームページを参照してください。
  • キヤノンが用意しているICCプロファイルは、黒点補正をしない場合に適切な印刷結果を得られるよう作成されています。そのため印刷するときは、[カラーマネジメント]の[黒点の補正を使用]のチェックマークを外すことをお勧めします。

Photoshopから直接印刷する場合

Photoshopから直接印刷する場合も、ICCプロファイルを指定して印刷できます。
Photoshopのカラーマネジメントで[Photoshop によるカラー管理]を選び、プリンタープロファイルで印刷する用紙に合わせてプロファイルを指定します。

*PRO-6000PRO-6000SPRO-4000PRO-4000SPRO-2000PRO-1000 seriesをご使用の場合、[黒点の補正]のチェックマークを付けてください。そのほかのプリンターをご使用の場合はチェックマークを外してください。

Windowsをご使用の場合:

プリンタードライバーの印刷設定画面から[マニュアル色調整]/[色設定]ダイアログボックスを開き、[マッチング]シートの[色補正]で[なし]を選びます。

*Photoshop以外のICCプロファイルを指定できるアプリケーションソフトから印刷する場合も、同様に設定してください。

Mac OSをご使用の場合:

プリントダイアログのポップアップメニューから[カラー・マッチング]を選び、[ColorSync]を選びます。

*ご使用のアプリケーションソフトによっては、[ColorSync]以外の設定項目が選べないことがあります。

ICCプロファイルを指定できないアプリケーションソフトから印刷する場合

ICCプロファイルを指定できないアプリケーションソフトから印刷する場合は、プリンタードライバーでICCプロファイルを指定できます。

Windowsをご使用の場合:

プリンタードライバーの印刷設定画面から[マニュアル色調整]/[色設定]ダイアログボックスを開き、[マッチング]シートの[色補正]で[ICM]を選び、プロファイルやマッチング方法を指定します。

Mac OSをご使用の場合:

プリントダイアログのポップアップメニューから[カラー・マッチング]を選び、[ColorSync]を選びます。

*[プロファイル]を設定できる場合は、[自動]を選ぶことをお勧めします。
プロファイル]に[自動]または印刷用紙のプロファイル以外を選ぶと、正しい色で印刷できません。