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色空間(カラースペース)について

色空間とは

色空間とは色を表現できる範囲のことで、各機器はそれぞれ異なる色空間を持っています。

たとえば、同じ画像データを異なる2種類のモニターに表示した場合、色あいが異なって見えることがあります。この原因の一つが、色空間の違いによるものです。

色空間によって見えかたが変わってきてしまうので、カラーマネジメントを行う場合は色空間を意識することが大切です。

sRGBとAdobe RGB

色空間は機器によって異なりますが、別々の色空間を使用していては色あいを統一することができません。

そこで、各機器が統一した色空間でデータをやりとりできるように考え出された色空間が、sRGBとAdobe RGBです。次のグラフはsRGBとAdobe RGBの色空間を表しています。

1 可視領域 sRGBとAdobe RGBの色空間
2 Adobe RGB
3 sRGB
4 プリンター
 

それぞれの色空間には、次のような特徴があります。

sRGB Adobe RGB
概要 国際電気標準会議(IEC)が定めた国際標準規格 アドビ システムズ社によって提唱された色空間の定義
特徴 一般的に使用されることが多い 表現できる色空間がsRGBより広い
長所 多くの機器で再現可能な色の範囲であるため、扱いやすい 再現可能な色の範囲が広く、特に鮮やかな色の再現性が高い
短所 再現可能な色の範囲がAdobe RGBに比べて狭い 広い色空間を再現できる機器が少ない

ヒント

プリンターの色空間

キヤノン インクジェットプリンター PROシリーズは、sRGBよりも広い色空間で印刷できます。
Adobe RGBを使うことで、より広い色空間で鮮やかな印刷ができ、プリンターの性能を引き出すことができます。

Print Studio Proの色空間設定

Print Studio Proは、画像編集ソフトで設定した色空間を自動的に引き継ぎ、必要に応じて適切な色空間に変換します。そのため色空間を意識しないでカラーマネジメントができます。